医療介護情報.com

医療と介護業界の幅広い情報を発信しています。基礎医学から治療、就職活動から法律改正情報まで幅広く。

嚥下運動における基本的な生理的条件と働き

      2013/12/06

Pocket

 

正常な嚥下運動における重要な生理的働き

① 嚥下動作を開始させる舌の働きには、口腔底において、顎舌骨筋・オトガイ舌骨筋・顎二腹筋が同時に収縮することが必要

② 茎突舌筋・舌骨舌筋は、舌根が軟口蓋および咽頭後壁に押し付けられるようにする

③ 口蓋帆挙筋・口蓋帆張筋は、軟口蓋を挙上し、さらに短縮および背側に肥厚することによって後方の咽頭筋に近づき、鼻咽頭の方への逆流を防止する

④ 中・下咽頭括約筋は、下咽頭を狭くし、一般的にはパッサファント隆起と輪状咽頭筋の間の高さに位置している咽頭後壁をも含む蠕動運動を起こさせる

⑤ 喉頭蓋は背側下方に傾くが、喉頭が筋によって挙上させられることと、口腔底が収縮し同時に舌骨の挙上および後方移動が起こることによる

 

嚥下の基本的な生理的要件

① 食塊を形成すること

② 嚥下動作中に食塊がバラバラになってしまうことを防ぐこと

③ 食塊が送り込まれていくために圧差を生じさせること

④ 舌・喉頭が上方に動き、かつ喉頭が前後方向に傾くことによって陰圧域が作られ、食塊は咽喉頭に吸い込まれる

⑤ 鼻咽頭あるいは喉頭に食物や液体が入り込まないようにすること

⑥ 呼吸停止を最小限にとどめるよう咽頭部の通過を素早くさせること

⑦ 食道から胃への移行時に胃からの逆流を防ぐこと

⑧ 咽頭および食道に食物が残らないようにすること

 - 解剖学

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

膵臓の動脈・静脈と神経とリンパ管の走行のまとめ

膵臓の脈管、神経について、主要なところを解説します。 糖尿病などにも関わる部分で …

膵臓の解剖学と位置関係と形のまとめ

膵臓は体のほぼ中央に位置しており、胃のと脊椎の前方に位置しています。 重量はおよ …

心臓の拍出量と内圧変化はスターリングの心臓の法則に従う

(1)等容性心室収縮期 心室収縮が始まり房室弁は閉鎖するが、心室容量は変わらずに …

心筋と骨格筋の違いと刺激伝導系の伝導経路

心筋線維は骨格筋頭どう違うの??? 心臓の大部分を占める心筋層には心臓の収縮・弛 …

no image
心臓血管の血管壁の役割と構造 [解剖学]

  血管壁の役割 血管の壁は基本的には内膜・中膜・外膜の3層からなり、 …

摂食と嚥下(えんげ)の過程と仕組み 簡単まとめ

食べ物を噛んで食べられる状態にすることを咀しゃくといいます。 この咀嚼も嚥下のひ …

no image
膵臓の導管の走行と外分泌・内分泌系の解剖学と作用

膵臓は、膵液を出して消化する役割をする外分泌とグルカゴンなどのホルモンを分泌する …

咽頭の機能と長さなどの解剖学を看護学生用まとめ

いわゆるのどは鼻腔から気管・食堂の始まりまでを言いますが、医学的には咽頭(いんと …

[解剖学]心臓の弁の種類と役割のまとめ

心臓弁はうまく機能することで、血液の逆流を防いでくれており、その構造はちょっとや …

咀しゃくに働く筋と作用の一覧表

咀嚼筋とは咀嚼に働く筋群をさし、咬筋、側頭筋、内側・外側翼突筋の4種が属する。 …