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膵臓の導管の走行と外分泌・内分泌系の解剖学と作用

   

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膵臓は、膵液を出して消化する役割をする外分泌とグルカゴンなどのホルモンを分泌する内分泌機能が中心です。

今回は、その分泌するところとその機能についてのまとめです。

 

膵臓の導管(膵管と副膵管)

 

①膵管の詳細

・主管で膵臓実質内を後面に近く、左方から右方へと向かう。

・経過中に周囲の小葉から小導管を受け次第に太くなり、膵頭では鈎状突起からのものを集めついに総胆管の後側に沿い、これと平衡に走ったのち総胆管と合し第十二指腸乳頭に開口する。

 

②副膵管:の詳細

・膵臓の右半分にみられる弓状に走る細い導管

・多くの場合膵管に合するが、しばしば独立して第十二指腸乳頭の上方2~3cmのところにある小十二指腸乳頭に開く。

 

 

膵臓の動脈・静脈など

膵臓の表面を包む結合組織は、内部に取り込み実質を多くの小葉に分け、小葉間結合組織中に動・静脈、リンパ管、導管などを通す。膵臓の小葉は、外分泌部と内分泌部からできている。

 

①外分泌部の解剖学と機能

・漿液性に複合胞状腺で、終末(腺房)の腺房細胞は立方形または円錐形である。

・細胞の核上部は暗色に染まり、強屈折性の酵素原顆粒(チモーゲン顆粒)がみられる。

・腺房細胞の間には細胞間分泌細管を認める。

・腺房の中心部には腺房細胞の内腔面に、これより小さくやや明澄な扁平細胞の腺房中心細胞があり、導管の部上皮のつづきとされている。(介在部の細胞が終末に入り込んだもの)

・導管の介在部は、単層扁平上皮に覆われ線条部を欠く。

・介在部の先は、単層円柱上皮の導管につづき、次第に太くなり膵管または副膵管となる。

・膵小葉内に脂肪細胞はほとんど認められない。

 

 

②内分泌部の膵頭(ランゲルハンス島)解剖学と機能

・腺小葉の中には、内分泌性細胞群が散在し、膵島またはランゲルハンス島という。

 

膵島

・膵頭はインスリン、グルカゴンなどのホルモンを生産する。

・円形で径75~200μm

・薄い結合組織に包まれて周囲の腺房と明らかに区別される。

・膵臓の左半分、特に膵尾に多数存在(総数約50万(20万~200万)個、総重量約2.4g)

・上皮性細胞は索状あるいは輪状に配列し、導管を欠く

 

膵島の細胞

・著しく淡調、類円形ないし多角形で径約15~16μm(外分泌部の細胞より小さい)

・核はやや長めの円形で、細胞質中に染まりにくいわずかの微細顆粒を含む

・細胞索間には、多数の腔の広い毛細血管網がみられる。

 

膵島の細胞の区分

膵頭の細胞は、A,B,D細胞に分けられます。以下はその詳細です。

A細胞

少数で、酸好性でアルコール不溶の顆粒をもち、グルカゴンを分泌する。

  • グルカゴンは血糖値を上昇させる。
  • グリコーゲン分解促進

B細胞

大部分を占める。アルコール可溶の塩基性顆粒、インスリンが分泌される。

  • インスリンは、血糖値を低下させる。
  • グルコース取り込み促進
  • グリコーゲン合成促進

D細胞

ソマトスタチンが分泌される。
→14個のアミノ酸からなる脳・腸管ペプチドの一種。成長ホルモン、ガストリンなどの多数の下垂体・消化管ホルモンの分泌を抑制する。

 - 解剖学

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