医療介護情報.com

医療と介護業界の幅広い情報を発信しています。基礎医学から治療、就職活動から法律改正情報まで幅広く。

糖尿病の運動強度=運動がきついかどうかの指標

      2013/11/18

Pocket

糖代謝改善が主な目的の場合

個々に相対的強度で運動強度を設定することが望ましい。インスリンの感受性を改善し、筋組織のグルコース利用率を高めるためには40~60%VO₂maxの運動強度が望ましいとされている。

・インスリン感受性改善
・カロリー消費
・全身血液循環改善

脂質代謝改善が主な目的の場合

糖尿病には40~50%VO₂maxの強度の運動が勧められる。継続時間は、糖代謝コントロール改善が目的の場合より長めに処方するほうがよい。

clip_image002

 

消費エネルギー量充足が目的の場合

食事による摂取エネルギー量とタイムスタディ法による消費エネルギー量の調査が必要。

 

運動による消費エネルギー量の計算

絶対強度(毎分あたりの消費エネルギー;kcal/kg/min)×運動時間

 

 

運動強度の管理方法

入院中医療スタッフが管理する場合
糖尿病では、運動負荷テストなどにより至適運動強度を測定し、テレメーター心電計などにより心電図あるいは心拍数で管理する。一部では、呼吸ガス分析装置を用いたMETsコントロールも利用されている。

 

METs(metabolic equivalents):
運動強度の指標
安静座位を維持するために必要な酸素量(1METs=3.5ml・kg⁻¹・min⁻¹)を1つの単位として各種の運動負荷や動作時に必要な酸素量をその倍数で表示する方法

 

運動施設での管理法:
病態に応じて入院に準じた管理が望ましい。不可能な場合には、運動指導員が触診法によって脈拍を測定し管理するか、患者自身に行わせる。

患者自身による管理:
患者に触診法をマスターさせる。(10秒間もしくは15秒間測定法)

運動強度の修正:
糖尿病患者は、運動不足傾向にあり、運動開始後体力向上が早めに出現する頻度が高いので、運動療法開始当初は2~4週間後と、それ以後は3ヶ月、6ヶ月、1年ほどで再評価・再処方する。

 - 内科

Message

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

  関連記事

no image
糖尿病の三大合併症以外の合併症のまとめ

①糖尿病性足病変(壊疽)腐ってくること ほとんどの場合下肢に生じる。予後はよくな …

no image
Ⅰ型とⅡ型糖尿病コントロールとしての食事療法

糖尿病の治療方法は、食事療法、運動療法、薬物療法が治療の三原則となります。 食事 …

no image
糖尿病の最適な運動回数と時間

運動時間 糖と脂質代謝改善が目的である場合は、少なくとも10分以上適切な強度の運 …

no image
糖尿病ではどんな運動をするのか? その効果と種類について

糖尿病では歩くことをほとんどの場合進められるが、歩きでなくてもいいことはあまりし …

糖尿病診断基準 今までの基準と2010以降の診断基準の違い

糖尿病診断基準については、国際的には1985年のWHO報告、日本では、1982年 …

no image
糖尿病性腎症のまとめ

糖尿病の慢性三大合併症で、トリオパチ-などともいわれているなかの、腎臓にまつわる …

no image
糖尿病の急性合併症の症状のまとめ

糖尿病の一般的な症状は、以下のようなものです。 一次的な症状:全身倦怠感、口渇、 …

no image
糖尿病の運動による代謝とトレーニング効果

運動による急性代謝効果 病型、コントロールの良否、治療法により異なり、Ⅰ型では運 …

糖尿病の経口血糖降下剤とインスリンの作用・副作用のまとめ

皆さん、書籍やネットからの情報でお腹いっぱいと思うのでややこしく書かずに、単刀直 …

糖尿病性神経症の症状

糖尿病性神経症は、三大合併症のトリオパチーの中で最も合併頻度が高く、全糖尿病患者 …