消化管壁の構造と唾液分泌の仕組み

解剖学

消化管壁は、内腔側から粘膜・筋層・外膜の三層構造を示しています。

その3つについて細かく見ていってみましょう。

粘膜 粘膜は、粘膜上皮、粘膜固有層、粘膜筋板および粘膜下組織から構成される。粘膜上皮は場所によって異なり口腔~食道と肛門管では重層扁平上皮となっている。胃~直腸は円柱上皮である

*堅いものが通る部は重層扁平上皮、分泌・吸収にあずかる部は円柱上皮で形成される。

筋層 筋層は平滑筋からなり、通常、内輪層と外縦層とを区別する。*口腔~咽頭では一部筋層を欠く部位がある。
外膜 上部消化管の大半は漿膜である臓側腹膜に包まれる口腔~食道および腹膜腔より下の直腸は漿膜を欠き、疎性結合組織からなる外膜のみで包まれる。

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(イラスト解剖学より引用)

唾液を分泌・抑制の仕組み

唾液はおもに神経性の機序によって1日に約1ℓ分泌され、唾液分泌を促す刺激には、口腔粘膜や味覚器の直接刺激と、匂いや音などのよる間接刺激とがある。

直接刺激 三叉神経、舌咽神経、迷走神経など求心性線維を介して唾液分泌中枢[延髄の上・下唾液核や胸髄上部]に伝わる。
間接刺激 視覚や嗅覚などによる刺激が大脳の連合線維を介して唾液中枢に働くと考えられており、この場合には視床下部、辺縁系、大脳皮質などが関わるとされている。

 

 

唾液中枢からの遠心性線維は、耳下腺では舌咽神経、顎下腺や舌下腺では顔面神経を介して分布する。また、上位胸髄からの交感神経線維が上頚神経を経て各腺に分布しており、分泌抑制に関連している。

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(イラスト解剖学より引用)

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