嚥下や蠕動運動に働く筋肉や仕組みを理解して嚥下体操をしましょう!

解剖学

嚥下障害があったり、誤嚥でなくなってしまう場合もあるので、特に看護や介護の方、言語聴覚士の方は理解しておかなければならない事項です。

ここでは、食べ物を飲み込む過程を口腔期、咽頭期、図解で解説していきます。

 

口腔期~咽頭期の嚥下に作用する筋肉と作用

嚥下に働く筋には舌筋、口蓋筋、舌骨筋および咽頭筋の4群がある。

口腔期~咽頭期:口腔期から咽頭期にかけては主に舌筋と口蓋筋が働きます。

 

嚥下における舌の筋肉と作用

内舌筋
舌自体の運動に働く
上・下縦舌筋 舌の微妙な動き 舌下神経支配
垂直舌筋
横舌筋
外舌筋
舌全体を動かす
オトガイ舌筋 舌を突出す
舌骨舌筋 舌を下に引く
茎突舌筋 舌を後ろに引く

 

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イラスト解剖学より引用)

 

口蓋における舌の筋肉と作用

軟口蓋をなし、咽頭鼻部の閉鎖に働く筋 口蓋帆張筋 咽頭から鼻や口腔への食塊の逆流を防いでいる。 三叉神経
口蓋垂筋

咽頭神経叢

(舌咽神経、迷走神経、交感神経からなる)

口蓋帆挙筋
口峡(口腔~咽頭移行部)を形成し、その閉鎖にあずかる筋 口蓋咽頭筋
口蓋舌筋

 

 

咽頭期

咽頭期は食べ物を咽頭から食道に送り込むところで、おおまかにいえば舌骨筋によって舌骨筋が引き上げられることで、咽頭派前房に引き上げられる形になります。

この時、咽頭が挙上すると下の根元の部分が下の方に落ち込むことによって咽頭口が塞がります。

これが空気の通り道の気道を塞いで、食べ物が気道へ入っていかないようにしています。

この咽頭期に働く主たる筋は、咽頭筋と舌骨筋です。

 

咽頭筋の作用と神経支配

咽頭内層にあって咽頭挙上に働く咽頭挙筋群 茎突咽頭筋 食塊を食道に送る作用 舌咽神経
耳管咽頭筋 咽頭神経叢支配
口蓋咽頭筋
咽頭を輪状に狭める咽頭収縮筋 上・中・下咽頭収縮筋

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イラスト解剖学より引用)

舌骨筋の作用

舌骨と頭蓋底を結ぶ舌骨上筋 顎二腹筋 舌骨および口腔底の挙上 前腹は三叉神経
後腹は顔面神経
茎突舌骨筋 顔面神経
顎舌骨筋 三叉神経
オトガイ舌骨筋 舌下神経
舌骨の下に位置する舌骨下筋 胸骨舌骨筋 嚥下の際の喉頭の挙上 頚神経
(C1~C3)
肩甲舌骨筋
胸骨甲状筋
甲状舌骨筋

 

 

食道期の蠕動運動に働く食道筋の作用

蠕動運動とは食べ物をおくに送るための運動で、自律神経によっておこなわれているため意識しなくても、その運動は起こる。主に食道から直腸まで起こり、高齢者ではこの機能が低下しやすい。

 

食道筋 食道上部は横紋筋
下部は平滑筋からなる
食塊を胃へ送り込む(蠕動運動) 迷走神経
内側の輪状筋層(内輪筋) アウエルバッハ神経叢
外側の縦走筋(外縦筋)

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