心筋・心臓壁の層の解剖学的特徴と冠状動脈・静脈

解剖学

心筋は心房では2層、心室では3層からなる。

心臓壁は心内膜・心筋層・心外膜の3層からなり、前述の心内膜と心外膜は心筋層を内と外から薄膜上の滑らかな層として覆っている。

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(イラスト解剖学より引用)

心臓壁の厚さ

心臓の個々の部分での心筋の発達の程度は要求度にかなっている!

心房壁の筋の発達は弱く、右心室(小循環)の壁は左心室(大循環)の壁よりも薄い。

 

心臓骨格とは

心房の心筋組織は、心臓骨格という結合組織によって心室筋と完全に分けられている。
(興奮伝導系がこの間の橋渡しをしている)

心臓骨格は心房筋と心室筋の起始と停止に役立っており、主に2つの結合組織輪(すなわち線維輪)からつくられているが、それらから房室弁が出ており、またこの線維輪は大動脈と肺動脈幹の外膜の線維性結合組織と接続している。

 

 

心臓の冠状血管

心臓血液の拍出量の約5~10%が心筋を栄養するだけに用いられ、心筋を養う血管すなわち心臓冠状血管は大循環の部分循環である。

冠状動脈

左および右の冠状動脈は大動脈弁の右および左の動脈弁の深部で、大動脈壁のふくらみ(大動脈洞)から出て、おのおのの側の冠状溝を通り心臓を回って、その下面に至る。

また、心臓は冠状動脈から酸素や栄養分を受けている

冠状動脈は上行大動脈の起始部から左右に2本分かれて心臓に分布する。心臓は冠状動脈によって、どの臓器よりも優先して新鮮な血液が供給されているようになっている。

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(イラスト解剖学より引用)

左冠状動脈はしばらく走行したのち前室間枝(前室間溝を通る)を出して回旋枝(冠状溝)となる。

右冠状動脈は後室間枝(後室間溝を走る)となって終わる。
→右冠状動脈には回旋枝はない!

 

心臓の静脈

動脈に対して静脈は横隔膜から下半身の血液を心臓に戻す下大静脈と、それより上部の血液を心臓に戻す上大静脈の2本で構成されている。

この静脈は血液を収集し、静脈壁は伸展性に富んでいるため血液貯留に適しているため、一時的に貯留する役割をしている。

心臓壁の静脈は大部分が動脈と同様に心筋の表面に現れており(大心臓動脈・左心室後静脈・中心臓静脈・小心臓静脈)、これらの静脈は裏側の左房室溝にある冠状静脈溝に入っていく。

この冠状静脈洞は右心房に開口する。比較的小さな静脈は直接心臓壁から右心房に達する。

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