①糖尿病性足病変(壊疽)腐ってくること
- ほとんどの場合下肢に生じる。予後はよくない。
- 合併症の高度なものに発生する頻度が高い。
- 全身性の糖尿病性血管障害の一部症状
- 三大原因:神経障害(末梢、自律神経)、末梢循環障害(動脈硬化症、最小血管障害)、感染
②動脈硬化性病変(粥状硬化症)
- 糖尿病は動脈硬化を促進させるといわれている。
- 特にコントロール不良のものは、動脈硬化のリスクが高い。
- 高中性脂肪血症、高コレステロール血症が誘因、加齢、高血圧、喫煙は増悪因子
- 壊死の発生頻度が増える。
③高血圧
本態性高血圧の併発、糖尿病性腎症による高血圧、糖尿病性神経障害(自律神経障害)による起立性低血圧を伴う高血圧がある。
④感染症
- 重大な合併症。
- 尿路感染症が最も多くみられる。呼吸器系、皮膚・軟部組織の感染もよく見受けられる。
- 糖尿病のコントロールが不良になると免疫機能は低下し血管障害と神経障害によって皮膚
- 部組織は栄養障害性変化をきたし、その結果、わずかの外傷で容易に感染症が生じる。
- 糖尿病患者では、進行が速い。