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運動時間

糖と脂質代謝改善が目的である場合は、少なくとも10分以上適切な強度の運動負荷が必要

 

消費エネルギーの充足を主目的とする場合は、代謝を悪化させないために、運動強度をあまり強くせず、運動時間を比較的長くする必要がある。疲労や日常生活の影響を考慮して主運動30分以上、1時間以内に納めることが適当です。

 

中等度の運動強度で有酸素的な運動を行った場合では、ウォーミングアップ、クーリングダウンの必要性を考えると、主運動となる有酸素運動は一回20分が適当と考えられる。

 

糖尿病で運動時間帯

食後30~60分経過後、血糖値やインスリン値がピークに達したときに施行される事が勧められる。
→インスリン注射後などさらに運動を付加して低血糖にいたるのを回避するため。

 

コントロールのよいⅡ型では、極端な空腹時や食事直後を避ければライフスタイルに取り込みやすい時間帯を指導するほうがコンプライアンスがよい。必要であれば、食前の補食も考慮する。

Ⅰ型の場合はインスリン注射、食事時間を考慮して運動時間帯を厳格に守らなければならない

 

糖尿病で運動頻度

急性代謝効果は数時間~1日持続し、トレーニング効果は3~4日しか持続しない。

 

よって、代謝改善を目的とした運動は、可能な限り1日2回、週3回以上実施すべきである。運動習慣が身につくまでは、週5回以上、ごく軽度の運動強度であれば毎日運動することが望ましい。

 

インスリン感受性亢進に伴う耐糖能の改善は、50~80%VO₂max、30~60分の有酸素運動を行った後に認められ2~3日間にわたり持続するとあるためこのような運動時間、頻度を設定する。