糖尿病の運動強度=運動がきついかどうかの指標

内科

糖代謝改善が主な目的の場合

個々に相対的強度で運動強度を設定することが望ましい。インスリンの感受性を改善し、筋組織のグルコース利用率を高めるためには40~60%VO₂maxの運動強度が望ましいとされている。

・インスリン感受性改善
・カロリー消費
・全身血液循環改善

脂質代謝改善が主な目的の場合

糖尿病には40~50%VO₂maxの強度の運動が勧められる。継続時間は、糖代謝コントロール改善が目的の場合より長めに処方するほうがよい。

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消費エネルギー量充足が目的の場合

食事による摂取エネルギー量とタイムスタディ法による消費エネルギー量の調査が必要。

 

運動による消費エネルギー量の計算

絶対強度(毎分あたりの消費エネルギー;kcal/kg/min)×運動時間

 

 

運動強度の管理方法

入院中医療スタッフが管理する場合
糖尿病では、運動負荷テストなどにより至適運動強度を測定し、テレメーター心電計などにより心電図あるいは心拍数で管理する。一部では、呼吸ガス分析装置を用いたMETsコントロールも利用されている。

 

METs(metabolic equivalents):
運動強度の指標
安静座位を維持するために必要な酸素量(1METs=3.5ml・kg⁻¹・min⁻¹)を1つの単位として各種の運動負荷や動作時に必要な酸素量をその倍数で表示する方法

 

運動施設での管理法:
病態に応じて入院に準じた管理が望ましい。不可能な場合には、運動指導員が触診法によって脈拍を測定し管理するか、患者自身に行わせる。

患者自身による管理:
患者に触診法をマスターさせる。(10秒間もしくは15秒間測定法)

運動強度の修正:
糖尿病患者は、運動不足傾向にあり、運動開始後体力向上が早めに出現する頻度が高いので、運動療法開始当初は2~4週間後と、それ以後は3ヶ月、6ヶ月、1年ほどで再評価・再処方する。

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